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株式会社アートフレンド社長 近藤正人氏
聞き手 立教大学教授 山口義行(スモールサン主宰)


00 「ウチの社長と出会ってなかったら、俺はただの不良で終わっていたと思う」――中小企業の現場を歩いていると、従業員の方々から時々こんな言葉を聞かされる。この言葉には、中小企業が担うもっとも重要な社会的機能の1つが端的に示されている。それは、「社会人をつくる」という役割である。

 仕事をもち、働くことを通して、一人前の“社会人”になっていく。そんな「育ちの場」を提供することは、企業が果たすべき重要な機能の1つである。そのかぎりでは、大企業でも中小企業でも同様である。

 しかし、世の中には、中学→高校→(大学)→会社と、多くの人たちが普通に上っていく階段をどこかで踏み外し、自分の居場所が見いだせないでいる若者も少なくない。そんな若者たちに真正面から向き合い、彼らを「一人前の社会人」に育て上げる役割を果たしているのは何といっても中小企業である。社会に、中小企業というものがなくてならない理由の1つもそこにある。

 法人税減税のための税源を中小企業増税で賄おうと考えている人たちの中には、税的優遇策を施してまで中小企業を存続させ、その成長を支援することに意義を見出せない人も多い。そんな人たちの考えを正すためにも、今回は中小企業が持つこの社会的機能に着目してみたい。その点、株式会社アートフレンドの近藤正人社長の実践は大いに参考になる。 続きを読む »

SSNEWS-title2  「中小企業家しんぶん」(中小企業家同友会全国協議会発行)の本年6月5日号の一面コラム欄に、次のような文章があった。

政治の動きをみると「集団的自衛権」をめぐる従来の憲法解釈とは違う方向に急速に傾き、今後の日本のあり方に不安を持つ国民世論も高まっています。発足以来「平和な社会でのみ中小企業は繁栄できる」ことを基本としてきた私たちも学習と議論が大切でしょう(「中小企業家しんぶん」 6月 5日号)


平和――そのとおりだと思う。しかし、日本には依然として「平和」や「憲法」の問題について何か発言すると、すぐに「あいつは左翼か、右翼か」といったレッテル張りに走る人たちがいる。そういう風潮の中では、きちんと「学習」することも「議論」することもできない。残念ながら、中小企業経営者の中にもそういうレッテル張りをもって「政治を論じた」気分になっている人たちが少なくない。
 
 本来、安全保障の問題は私たちの身の安全にかかわるきわめて現実的で具体的な問題である。「左翼だろうが、右翼だろうが、爆弾に当たればみんな死ぬ」のだから、そんなレッテル張りよりも、どうすることが日本の安全を守る上で一番有効なのかを、イデオロギーをからめることなく、具体的かつ現実的な問題として議論すべきである。

 私もできれば、現在取り沙汰されている安全保障上の論点を一つひとつ取り上げ、具体的に検討してみたいと思うが、残念ながらそれを実行する時間的余裕がない。そこでさしあたり今回は、私の心に残った3人の方の発言を紹介するにとどめたい。皆さんの「学習」と「議論」の一助となれば幸いである。
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「政府発表」に惑わされることなく、気を引き締めて経営にあたろう!
~金融機関の融資姿勢に変化の兆し。資金繰りに注意!~
・「政府が景気の基調判断を上方修正」の奇妙 !?~ほとんどの指標が「横ばい」ないし「悪化」なのに~
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