対談 株式会社タイワ精機会長 高井芳樹氏
聞き手 立教大学教授 山口義行(スモールサン主宰)


kome_img 株式会社タイワ精機――現在従業員数47名。中小企業ではあるが、いわゆる「コイン精米機」の分野では大きなシェアを持つ富山県の機械メーカーである。この会社の現会長高井芳樹氏が20年前カンボジアを訪れ、フン・セン首相と面談したことから、あるストーリーがはじまった。

 高井社長(当時)が「当社は精米機メーカーです」と自己紹介すると、フン・セン首相の表情が変ったという。「カンボジアにとって精米機はどうしても必要な機械です。ぜひとも支援をお願いしたい」。フン・セン首相の言葉を受けて、高井氏は早速自社の精米機をカンボジアに寄付したのである。
 高井氏は「これで国際貢献ができる」と思った。ところが、現実はそれほど甘くはなかった。カンボジアのコメは日本米とは形も質も違う。同社製の機械で精米してみると、コメがことごとく割れてしまい、使い物にならなかったのである。しかし、この失敗が、日本の「ものづくり魂」に火をつけることになった・・・・。

 中小企業の海外進出が話題になることは多いが、今回は中小企業の“国際貢献”について考えてみたい。私は富山のタイワ精機を訪れ、高井芳樹会長ご自身にインタビューを申し込んだ。
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論文
20141009_01読売新聞(10月5日付)の報道によれば、政府・与党は「中小企業への外形標準課税の導入を来年度は見送る方針」を固めた。このこと自体は、中小企業にとって「グッドニュース」であることは間違いない。

しかし他方で、来年度には大企業向け外形標準課税を「強化」する方針がほぼ確定しており、そのため再来年度には中小企業に対して、増税幅の大きい「強化された外形標準課税」が導入される可能性が高まっている。現在の状況は、中小企業にとっては「ひと安心」どころか、一層の警戒が必要な局面なのである。

以下、「警告」を込めて、外形標準課税を巡る現状について記しておきたい。
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景気は「後退局面」入り!?
~安倍政権と黒田日銀が“政策転換”に躊躇すれば、スタグフレーションへ突入~
・「下方への局面変化」を示した政府の景気指標~中小企業経営者は「景気下降」を踏まえて経営計画の立直しを~
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・最大のリスク要因は、「アベノミクスの敗北」を認めようとしない安倍首相と黒田日銀総裁~このまま行けば、スタグフレーション入りは必至~