SSNEWS-title1本刊対談 立教大学経済学部准教授(労働経済論) 首藤若菜氏
聞き手 立教大学教授 山口義行(スモールサン主宰)

01 「募集しても人が集まらない!」「自社の社員が大企業の引き抜きにあった!」――“人手不足倒産”という言葉まで耳にするほど深刻な「人手不足」問題。多くの中小企業がこの「現象」に悩まされている。しかし、ほんの数年前まで、若者の就職難が問題視され、「就職氷河期」という言葉が流行語にさえなっていたのも事実。
 一体なぜ、日本はこんなに急に「人手不足」社会になってしまったのか。この深刻な「人手不足」は一体いつまで続くのか。中小企業経営者はこの「現象」をどう受け止め、どう対処すべきなのか。今回は立教大学で「労働経済論」を講義する首藤若菜准教授とともに、この問題について考えてみたい。 続きを読む »

SSNEWS-title1本刊論文 20150611_market_500 「さらに円安に振れていくことはありそうにない」――日銀の黒田東彦総裁は10日の衆院財務金融委員会で、円の総合的な価値を示す実質実効為替レートが「ここからさらに円安に振れていくことはありそうにない」との見通しを述べた。
 この発言を受け、1ドル=124円台半ばだった円相場は一時122円台半ばをつけ、一気に2円ほど上昇した。

 中央銀行総裁が、為替相場に関してこれほど明確なコメントを述べるのはきわめて珍しいことである。ただし、これはけっして一部で言われているような「失言」などではない。黒田総裁は「金融緩和という名の円安誘導策」を推進してきた張本人である。その彼が自ら円安の進行にブレーキをかけるような発言をしたのだから、そこには「明確なメッセージ」があると考えざるをえない。

 実際、この発言の直後、黒田総裁は、円安がさらに進行しても経済に「もっとプラス」の効果があることにはならないと、円安の効果そのものにも疑問を示している。 続きを読む »


大企業の業況は「足踏み」、中小企業の業況は「緩やかな下降」
~注目は、「海外景気の落ち込み」と黒田日銀総裁の「円安けん制発言」の影響~
・「足踏み」状態に入った大企業の業況~中小企業は「緩やかな下降」が続く~
・トヨタは3ヶ月連続で「内示割れ」~海外景気の悪化が影響か!?~
・予想を上回る東南アジア経済の落ち込み
・いまだ払拭できないアメリカ景気の「失速懸念」