SSNEWS-title1本刊対談2

株式会社産業タイムズ社取締役 吉満大輔氏
聞き手 株式会社オプティアス代表 萩原直哉氏(スモールサンM&Aプロデューサー)


01 ジャパンブランドの代名詞ともいえるシャープが鴻海精密工業(ホンハイ、以下「鴻海」)に買収されたニュースは大きな話題となった。時を同じくして、自社の粉飾問題が発端とはいえ、やはり日本のトップ電機メーカーである東芝の家電部門も中国系企業に買収された。これまで日本の産業を支えてきた「大黒柱」ともいえる日本のトップメーカーが次々と外資の傘下に入ってしまって、「日本のモノ作りはこの先どうなるのか」という心配が広がっている。
 この心配は、大手企業の下請けをしている中小企業だけでなく、日本の国民に共通したものだといってよい。

 そこで今回は、シャープ買収の背景を読み解きながら、日本の製造業の現状や今後について、半導体・電子・電機産業に詳しい産業タイムズ社の吉満取締役とともに考えてみることにしたい。 続きを読む »

SSNEWS-title1本刊論文2  去る5月14日付日本経済新聞は、安倍首相が「2017年4月に予定する消費税率10%への引き上げを再び延期する方針を固めた」と伝えた。あわせて同記事は、首相が「政府・与党幹部に増税見送り方針を伝えた」こと、さらに「政府内では増税を1~3年延期する場合の影響の検討に着手した」と記している。

 これに対し、翌15日安倍首相はこの報道を否定し、「全くそういう事実はない」と強調。また菅官房長官もBS11の番組収録で「なぜあんな記事になったのか。全く事実無根だ」と語り、稲田自民党政調会長も同日のNHK番組で「全く事実無根だ。そういう話は与党に言われていない」と否定した。

 本当のところはどうなのか。消費増税を再延期させたい新聞社の世論誘導なのか。それとも、新聞報道は真実だが、「増税先送り」を参議院選挙直前の“国民向けサプライズ”にとっておきたかった首相らが、この報道を「今はまだ早すぎる」と躍起になって否定しているにすぎないのか。――残念ながら、私は事の真偽を判断する術を持ちあわせていない。ここでは、消費税増税をめぐる安倍首相の言動を振り返り、「再延期」という決断が持つ政治的意味について考えておくことにしたい。 続きを読む »


“景気低迷”示すGDP統計、“景気失速”示す中小企業景気指標
~業況悪化の広がり示す中小企業家同友会調査~
・「うるう年効果」を差し引けば、1-3月期の実質成長率は年率0.5%増
~10-12月期1.7%減からの反発力が弱く、景気低迷が鮮明化~
・低迷する消費
~「うるう年効果」を除くと1-3月期は0.0%増~
・マイナスに転じた設備投資
~アベノミクス(円安誘導策)の終焉を象徴~
・景気失速を示し始めた中小企業指標
~業況悪化の広がりを示す中小企業家同友会調査~