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聞き手 大澤徳(スモールサンニュース事務局)

 

“4つの変数”

大澤 日銀短観が発表され数値が改善を示したことから、日本の景気にも「薄日」が差してきたのではないかと言われています。また、トランプ相場で市場が揺れる中、イエレン議長率いるFRBが政策金利を0.25%引き上げることを発表して、ドル高円安が進んでいます。これから日本の景気はどうなるのか、先生の見解を聞きたいという声がスモールサン事務局にも届いています。

山口 1月からはいよいよトランプ政権が動き出す。今は、いろいろ勝手なシナリオを描いて投機筋が踊っているけど、実際に政権がスタートしたらどうなるのかよくわからない。しかも、日本銀行と違って、「政権の言いなりにはならない」と中央銀行の「独立性」を強調しているイエレン議長率いるFRBが、トランプ政権の政策を睨みながらこれまた独自に金融政策を進めようとしている。さらに、世界景気のカギを握る中国経済を習近平政権が、やはり独自の利害を反映させながらかじ取りしていく。そして黒田総裁率いる日本銀行の金利コントロール、これも後で述べるように不安定性を増している。今後の景気を読み解くための4つ「変数」がそれぞれお互いに影響を受けながら、しかも独自に動くわけだから、たしかに景気の先行きは非常に見通しにくくなっている。スモールサン事務局に問い合わせが来るのも理解できるね。 続きを読む »

SSNEWS-title1対談

富士フィルター工業株式会社代表 汐見千佳氏
株式会社リブボディ代表 後藤いずみ氏
株式会社コンサルティング・エムアンドエス代表 森田緑氏
立教大学女子学生:川邊友季子さん、志村あさみさん、関根万純さん
司会:立教大学経済学部准教授 首藤若菜氏


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 2016年11月26日、立教大学で「第2回女性経営者サミット」が開催された。今回の「サミット」は、第一部が女性経営者(3名)と立教大学女子学生(3名)によるパネルディスカッション、そして第二部が参加いただいた女性経営者全員と参加女子学生全員による車座形式の懇談、という2部構成で実施された。

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SSNEWS-title1本刊論文

スモールサン主宰、立教大学教授山口義行


 最近80年代後半の日本のバブル期を振り返る書物が立て続けに出版されている。
 バブル崩壊後25年が経過し、「もう時効だろう」ということで、当時「言えなかったこと」「書けなかったこと」が書けるようになったというのが1つの理由である。
 しかし、それだけではない。著者たちが日本の現状に対し、バブル期に通じる「危うさ」を感じているということもある。彼らは「警告」を発する意味合いを込めて、バブル当時を振り返ろうとしているのである。

 バブル経済の分析を専門分野としてきた私にとってはもちろんであるが、「時代と向き合い」、「時代を先取りしよう」と日々努力されている経営者諸氏にも、それらは大いに参考になるにちがいない。

 以下では3冊の書物を取り上げ、その紹介とともにそれぞれの著者が発している「警告」に耳を傾けてみたい。年末年始多少時間が取れるという方、これらのどれかに目を通しながら、「今」を思いつつ、25年前を振り返ってみられてはいかがだろうか。
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1月からはいよいよトランプ政権が動き出す。今は、いろいろ勝手なシナリオを描いて投機筋が踊っているけど、実際に政権がスタートしたらどうなるのかよくわからない。しかも、日本銀行と違って、「政権の言いなりにはならない」と中央銀行の「独立性」を強調しているイエレン議長率いるFRBが、トランプ政権の政策を睨みながらこれまた独自に金融政策を進めようとしている。さらに、世界景気のカギを握る中国経済を習近平政権が、やはり独自の利害を反映させながらかじ取りしていく。そして黒田総裁率いる日本銀行の金利コントロール、これも後で述べるように不安定性を増している。今後の景気を読み解くための4つ「変数」がそれぞれお互いに影響を受けながら、しかも独自に動くわけだから、たしかに景気の先行きは非常に見通しにくくなっている。スモールサン事務局に問い合わせが来るのも理解できるね。