SSNEWS-title1本刊対談2

産業タイムズ上海支局長 黒政典善氏
スモールサン主宰 元立教大学教授 山口義行


00 去る5月14、15日、習近平国家主席が提唱した「一帯一路」構想の初めての国際会議が北京で開催された。この会議には130あまりの国と70以上の国際機関から計1500人もの参加者が集った。それはまさに、昨今の「内に向かうアメリカ」とは対照的に、「外に向かう中国」を印象づけるものとなった。――そもそも「一帯一路」政策とはどういうものなのか。習近平政権の狙いは何なのか。私たちもけっして無関心ではいられない。

 すでに高度成長期を終えた中国経済。習政権は自ら「新常態」(ニュ―ノーマル)と呼ぶ安定成長路線へのソフトランディングを目指している。そのためには、景気刺激策と抑制策つまりアクセルとブレーキを巧みに踏み分けていくことが必要になる。その操作次第で、中国経済と深いつながりを持つ日本経済も揺れ動くことになる。今年秋に開催される共産党大会を睨みながら、習政権は当面どのようなかじ取りを実施していくのか。日本の中小企業経営者も大いに気になるところである。
 そこで、今回は、スモールサンではすでにお馴染みとなった産業タイムズ上海支局長、黒政典善氏にご登場いただき、上記の問題意識に基づきながら中国の実情についてお話を伺うことにしたい。 続きを読む »

SSNEWS-title1本刊論文2

立教大学経済学部教授 遠山恭司氏(中小企業論担当)


 小田原には、お城が3つあるそうです。
 ひとつめは、平成の大改修を終えて美麗な姿となった小田原城。おりからの戦国ブームや外国人観光客にも人気だそうで、リニューアルした展示物も好評のようです。ふたつめは、戦国時代の覇者、豊臣秀吉が小田原攻めのさいに築き上げた、石垣山一夜城。歴史好きのかたはご存じの、難攻不落の小田原城を攻めるべく、知略にたけた戦術で北条氏の命運を決した逸話で知られています。ただし、現在は城址公園で、建造物などはありません。
 さすがに、みっつめはどこだ、と思われるところです。
 じつは、本当のお城ではありません。650年にわたる歴史を有する老舗、株式会社ういろう本店の店構えをみて、小田原城と勘違いする観光客がまれにいることに由来する、地元のジョークです(写真1)。

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景気の実態は「足踏み」~GDP統計に惑わされるな~
・1-3月期GDP成長率~「実質」は2.2%増だが、「名目」は0.1%減~
・「持ち直し」が見られない消費、「足踏み」続く設備投資
・期待は「半導体関係」の輸出